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2008年2月20日 (水)

歴史を愚弄する、文化系知識人たち

 このタイトルは、戦前にも戦後にも通じる課題であるが、特に現代の中国に対する見方を語る文化系知識人の全ては、歴史的な知識に大幅に欠けている。
 中国が世界の工場になると言われているのは、あくまでも賃金の安さだけである。それ以外の要素は存在していない。
 工業製品の品質は、常に工業国の立場を現してきている。
 戦前は、英・仏・独のヨーロッパ主要国の品質は世界一良く、世界中の憧れであった。アメリカ製や日本製は品質の悪い代名詞であった。
 1950年代アメリカの品質は世界一よく、憧れの製品を生みだしていった。
 1970年代になると日本製の品質の高さが有名になり、高品質は日本製の代名詞になった。
 しかし、1990年代韓国が、工業国として名乗りを上げたが、品質の面では低く、他の安い賃金で生産する中国が現れると、韓国はIMFショックと言う名の韓国製品の品質は劣悪という本質課題は無視された形で、単なる金融問題と考えられたが、本当の理由は韓国の品質の劣悪さにあった。
 同じ劣悪な製品ならば、韓国製品より安い中国製品が広まるという道理である。
 現在は中国が、品質悪いが安い品物を作る国として著名であるが、これも他の賃金の安い国家が現れると、地位を奪われることになる。
 先進国が先進国という工業国の立場を維持出来るのは、国内に品質に厳しい消費者が存在することが大切である。  
 この点に関して言えば、日・米・独・英・仏には品質に厳しい消費者を抱えているため、この消費者が先進国の工業製品のレベルの維持を支えている。
 これに対して、例えば韓国であれば、品質の悪い韓国製品と品質の良い日本製品であれば、反日的理由で韓国製品を選択する消費者が存在することが、韓国の工業製品の品質を下げる要因として働く。
 これは、中国も同様である。
 中国も品質に厳しい消費者が少ない事が、中国の工業大国の大きな壁となっている。
 これは、07年7月位に上海のTV塔を見に行ったおり、テレビ塔を囲っている柵が、どれもバリが残り、でこぼこだらけのものが多数使われていた。
 上海のTV塔は上海の顔であると同時に中国の顔である。
 この大切な顔の周りの柵がダメなのである。
 このTV塔は、日本人の官僚や学者・ジャーナリストや企業の人々が多数見ているのにも関わらず、この柵を見ず、林立するビル群だけを見るから誤るのである。
 中国に車が増えているという話だけを取り上げるが、車の種類まで見ないのである。
 中国に車は増えている、しかし、大半が乗用車で軽トラが走っていないのである。
 アメリカでも日本でもモータリゼーションの走りは小型トラックである。
 日本も高度成長期の代表的な車は、乗用車ではなく、オート三輪である。
 軽トラの普及は、経済発展の原動力である。
 商業・農業・工業の発展の基礎は軽トラである。
 軽トラが走っていない中国は、賃金の安さだけを売りにする工業国である。
 この点も韓国と変化はない。
 韓国も、中国同様小型トラックを無視し、バカ丸だしな普通乗用車を出している。
 もし、現代自動車が普通乗用車ではなく、軽トラを出していたのならば、現在の韓国経済並びに韓国の自動車産業は違ったものになったであろう。
 中国の農村も貧相な農村に痩せた羊の周りの家に普通乗用車やスクーターが走っている。
 中国がもし、脅威になるのならば、この風景は農家の家には軽トラがあり、カブが走る風景である。
 どれも実用的であり、明日を作り出す機械である。
 普通乗用車では明日を作ることは出来ないのである。
 中国では大型トラックと人が大量の荷物を人力で運ぶ間の中間が存在していない。
 これは、基本的に中国は中国周辺諸国ベトナム等がでてくると中国の現在の立場は、これら新しい賃金の安い工業国に立場を奪われることになる。
 日本の文化系の知識人全ては、先進国が弱小工業国であったときに何をしていたのかを理解していない。
 自分が子供から大人になる風景と、現在の中国を比較したどうなのかを全く見ず、林立するビルという分かりやすいものしか見えていない。
 これは文化系知識人は、自分の過去も知らない人々というべきである。
 中国の古い言葉であり、現在の日本の古い言葉に、文化系知識人の能力を示す言葉がある。
 ”愚者でさえ己の過去を知る、賢者は他人の過去を知る故に賢者である”と、これから言えば文化系知識人とは、己の過去さえ知らない、愚者以下の知性しかない事を示していると考えられる。

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